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UAI セミナー Web アクセシビリティ @ 秋葉原 text ja 2009-05-22 http://www.yomotsu.net/wp/?p=527 アクセシビリティー, イベント / セミナーレポート, 日々の出来事

UAI セミナー Web アクセシビリティ @ 秋葉原

写真 : 植木さんの講義中の様子。スライドが映されたスクリーンの横には文字通訳の内容が映されるスクリーンもありましたUAI セミナー Web アクセシビリティ @ 秋葉原に参加してきました。主に JIS X 8341-3:2009 の原案について、そのポイントや、WCAG 2.0 との比較が紹介されました。アクセシビリティーのセミナーというだけあり、演者の発言はリアルタイムで前方スクリーン横にテキストで表示されていて聴力の弱いかたにも理解できる文字通訳の仕組みが用意されていました。

ほとんどの参加者が自分が普段参加する勉強会などとは違った感じの人ばかりでした。しかしそんな中にコバさんを発見。コバさんの隣の席で講演を聞いてきました。

講演の内容で気になった部分をメモとして残しておきます。

講演で使用されたスライドは Webアクセシビリティ@秋葉原の開催プログラムから閲覧することができるようになっています。

JIS X 8341-3 改正のポイント : 渡辺 隆行 氏 (東京女子大学)

  • JIS X 8341-3:2009 は早ければ 10月に官報公示される
  • 工業標準化法 15条により JIS は 5年ごとに改正できる(今年は JIS X 8341-3:2004 から 5年目)。さらに、去年 (2008年) の終わりに WCAG 2.0 勧告という好タイミングが重なった。
  • WCAG 2.0 の勧告と違い、JIS 規格は規定により文書を HTML で作ることができないため、文書内でのリンクがができない。例えば、文章に出現した用語からその説明へのリンクなど。
  • 国内においては JIS X 8341-3 は Web コンテンツアクセシビリティー向上のための憲法のようなもの。だから JIS X 8341-3 を中心においてほしい。また、JIS X 8341-3 を改変した独自のガイドラインはスタンダードから離れる原因となるので避けるべき。

改正版JIS X 8341-3(予定)に適合した実装方法 : 植木 真 氏 (インフォアクシア)

  • 箇条 7 の達成基準は全部で 61個。
  • Web サイト実装者は達成基準に関する箇条である箇条 7 を一番よく見ることになるだろう
  • AAA を基本方針にするのは現実的ではないため推奨しない。AA 対応を検討することを推奨する
  • 具体的な実装方法は JIS X 8341-3:2009 には書いてない。これは、実装例だけが正しいという解釈を防止するため。実際は WCAG のUnderstanding、Techniques fo WCAG を参考にしてほしい。

改正版JIS X 8341-3(予定)を使った試験の方法 : 梅垣 正宏

  • WCAG 2.0 にはテストできないため盛り込まれなかった項目もあるらしい
  • JIS 規格の評価方法には 2通りある。
    • 自ら適合評価 : 自己適合宣言ができる (JIS Q 1000に基づく)
    • 第三者 (登録認定機関) による評価 : JIS マークを表示することができる
  • JIS X 8341-3 の登録認定機関はないので、JIS X 8341-3 を満たしても実質 JIS マークを表示することができない。自己適合宣言のみができる。
  • 8.1.3 : Blog や mixi などのようなユーザーがコンテンツを作る場合のサービスにおいての項目もある (コンテンツの監視、修正など)

オープンソース・スクリーンリーダNVDA日本語版 : 中村 精親 氏 (ミツエーリンクス)

  • NVDA はオープンソースで 20ヶ国語以上に翻訳されている
  • アクセシビリティー・サポーテッド : コンテンツだけアクセシブルになっても、それを扱うソフトや環境が対応していないと意味がない
  • NVDA は Python で動いている

懇親会

懇親会にも参加してきました。中野中根 雅文さんの正面の席だったので技術的なことなどをじっくりお話ができました !!中野中根さんの名刺には点字もついていました。視覚が弱い人には普通の名刺からは情報を得られないんだなぁと感じました。

  • 介護施設などの Web サイトは、(障害などにより) アクセシブルなコンテンツを求める人自体より、その人の家族や保護者が主なターゲットになることがほとんど。そういった人たちにとって中途半端なアクセシビリティーや文字サイズ拡大ボタンなどは飾りでしかない。
  • ビジュアルデザイン、セマンティクスの HTML, CSS により分離はできてきた。でもナビゲーションの分離もされるべき。たとえば link 要素でコンテンツ関係を記したりできる。そして、link 要素で記したナビゲーションはブラウザによって理解され、UI として使えるべき。
  • HTML 5 と XHTML があるけど。HTML 5 はよく考えられて作られている。XHTML は斬新すぎた。
  • Web を良くするためには標準化制作者の教育ユーザーの教育が大切。でもユーザーの教育はほとんどない。
  • JIS 規格は規定により MS word で書かなければいけない。中野中根さんは .doc では読めないから名前をつけて保存で HTML にしてから読んでいた
  • 憲法は解釈の仕方で法の抜け道ができるけど、いろんな解釈ができること自体がおかしい。そして、これは仕様も同じ。WCAGは曖昧な箇所がある。JIS X 8341-3:2009 はそのオリジナルである WCAG 2.0 の悪いところ、つまり、曖昧によるわかりづらさを克服できた。

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