SwapSkills for Happy web weekend に参加をしてきました
SwapSkills for Happy web weekend 参加をしてきました。とても興味深い内容でそれぞれのセッションで感動しました。
セマンティック・マイクロブログ
毎回ながら、神崎先生のお話は興味深く、とても勉強になりました。内容はソーシャルネットワークを表現できる RDF についてで、このセッションでのセマンティック・マイクロブログのスライドは公開されています。
- ソーシャルメディアでは記事やコメントなどのコンテンツ同士がリプライなどがされ、互いに参照されてつながるネットワーク。
- コンテンツ同士がつながることで、コンテンツの作者もつながる
- RSS / Atom フィードはソーシャルネットワークにやや不向き。一方、サービス独自の API はデータ形式がばらばら。
- マイクロブログは RSS / Atom フィードを出力する。フィードは情報の形式 (RSS / Atom) が共通なので処理しやすい。一方で、作者情報は省略されている。
- 一方で、マイクロブログのサービスでは、それぞれに API があり、各サービスのコンテンツやリンク情報をほぼ取得することができるが、独自のものなのでデータ形式が統一されていない。
- RDF を用いることでソーシャルネットワークに最適なデータ形式ができる。
SIOC は社会コンテンツ記述のための RDF の語彙で、sioc:has_creator (作者) や sioc:content (コンテンツ)、sioc:created (日付) などがある。FOAF は人とその関係を記述するための RDF の語彙で、自分のプロフィールや知人などを表現できる- FOAF を用いれば、検索エンジンを使って人のつながりも検索できる
- SIOC の sioc:reply_to を辿ることで、コンテンツの作者間の社会グラフ (つながり) を得ることができる。
- RDF には Geo という、位置データ (緯度、経度の GPS データ) のための語彙もある。例えば、写真に対して、どこで撮影したものかといったメタデータを付与できる。
- 緯度経度は、絶対的なもので詳細度がとても細かい。一方、住所は東京都千代田区や、東京都千代田区神田淡路町 2-10-6といった具合に詳細度を制御できる
- Geohash は緯度経度の詳細度を制御できる文字列
W3C のブースでのミニセッション
マルチモーダルについての W3C の芦村さんによるセッションが行われました。マルチモーダルとはマウス、キーボードだけではなく、ペン、音声、触覚、視線などといった様々な入力方法で情報の入力を行うための仕組みについてです。
例えば、Wii は Wii リモコンや、Wii Fit の入力装置などがあり、マルチモーダルの一つです
ランチパーティでのパネルディスカッション
Microformats は SEO に有効なのか、iPhone は日本での反応はどうか、という 2つのテーマで John Allsopp と Michael Smith によるパネルディスカッションが行われました。
- Yahoo! の SearchMonkey は Microformats をインデックスするので、Yahoo! に対して SEO として有効だと思われる。
- iPhone はどうなるかはわからない。携帯電話は片手での入力に適したデバイスで、例えば、電車でつり革を持った状態でも不便なく入力が可能。一方、iPhone はタッチスクリーンで片手での入力には適していない。
- iPhone には携帯のようにストラップをつけることができない(Michael Smith 氏のジョーク)
- 北米では iPhone のシェアは低い
- iPhone は WiFi でインターネットに接続できる
- iPhone のためにコンテンツを作るのではなく、Web Standard の技術で、Web のためのコンテンツを作ることが大切。
- iPhone のアップルはクローズな性格。一方アンドロイドの Google はオープンな性格。性格の違いですみわけがなされ、共存しているかもしれない
- iPhone, iPod touch, nokia など、Webkit ベースのものが増えていた。
Basic of microformats
- 以前は、Web ブラウザは HTML を表示するだけのデジタルなプリンタでしかなかった。現在は様々なメタデータを理解し、処理できるようになり、リッチなものになってきた。一部では information brokers などとも呼ばれている。
- Yahoo! の SearchMonkey は Microformats をインデックスする。API もあるので、カスタマイズし、検索用のアプリケーションを作ることができる。
- XFN は a 要素に rel 属性を用いて、参照先の文書作者などとの関係を表現できる。
- その他、microformats の語彙についての説明がありました
- Ma.gnolia, テクノラティ, Flickr, Kelkoo (Yahoo!) などは Microformats に対応している
HTML 5 について
- もともとは WhatWG による Web applications 1.0。XMLHttprequest (Ajax) の発展で HTML 4 の仕様に限界がみえた。
- HTML 5 には、HTML 版と XML 版がある。
- HTML 版は text/html
- XML版はXML の MIME Type
- HTML 5は SGML ではなく、HTML
- DTD を使わない
- HTML 5 が text/html で、well-formed でなくてもよい
- XML はエラーに敏感で、1つでもパースエラーがあると fail となり、レンダリングされない。現在の WWW 上の Web ページのほとんどは well-formed ではない多少ルーズなもので、well-formed であることを求めると、これらとの互換性の問題にある
- パースのアルゴリズムは IE をもとにした
- HTML 5 で、様々なパーサがある。
- html5lib (Python, Puby)
- validator.nu (Java)
- C++ library (C++)
- canvas 要素、video 要素、audio 要素、cookie を使わないデータストレージ、クロスドメインメッセージングなどの追加
- HTML 5 の新しい仕組みを使った、まるでKeynoteのような Web アプリケーションが既に存在する
Where`s your web at ?
John Allsopp 氏により、現在の Web と未来の Web についてのセッションが行われました。とてもポジティヴで刺激を受ける内容でした。
- Web が多くの人をつなげている
- Web はいつでも、どこでも使える。生活の中に常にあり、生活をより良くするための技術で、私たちはその技術を持っていて実現できる人。
- PC のみからではなく、携帯電話やテレビなど、デバイスによって情報の表示のされ方や、入力方法は違うが、Webという同じメディアにつながっている。
- 現在はWii, XBOX, TiVo, Apple TV, Media Center PC のほか、日本では、Viera (Panasonic のテレビ), BRAVIA (Sony のテレビ), VGF-CP1 (Sony のデジタルフォトフレーム) などから Web にアクセスできる。
- 車の GPC デバイスでも Web が導入されるかもしれないし、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機からも Web の技術を使うことができるようになるだろう
- 様々なデバイスから Web が使えるようになったとき、例えば、キッチンでの Web の使い方と寝室での Web の使い方は違うものになるだろう
- 携帯電話で Web を使うとき、車に轢かれないようにとか、日光で明るくても画面が見えるようにといった配慮が必要になる。PC の Web とは異なる。
- テレビで Web を使うとき、複数の人が同時に同じ画面で Web を使うことが考えられる。PC のWeb とは異なる。この点は Wii などのゲーム機に学ぶことが多いだろう。
- Web は、既存のメディアに新しい種をまいている。
- 様々なデバイスから Web が利用されるようになったとき、フォームの入力は困難なケースも考えられる。例えば、Wii の Opera にはキーボードがなく、画面内の仮想キーボードから入力する。undo (やり直し) もできないかもしれない。こういうケースのために、ECML というフォームの標準化がある。
- ログインの手間を省くための OpenID がある。
- URL の入力などを省略できる QR コードがある。
- もしかしたら、ボタンが小さすぎたり、ボタンの距離が近すぎたりして、Wii リモコンや、iPhone のタッチパネルでは、ボタンが押しづらいかもしれない。
- Fitt’s Law : ターゲットまでの距離、ターゲットの大きさ
- 画面の端は Wii にとってマジックエリア。カーソルが画面外に出ることはないので画面端で止まる。画面端にボタンがあると押しやすい。
打ち上げ
スタッフ、セッションのスピーカー、イベント参加者で打ち上げを行いました。Web について熱く語ることができ、とても楽しい時間でした。Web を作る人ってみんなオープンですよね。
感想など
今回のセミナーでは、マルチデバイス、マルチモーダルな話題が多く、今後はアプリケーションな Web が増えてきそうですね。そうなったら Web 3.0 みたいに呼ばれるのでしょうか。
あと、マルチデバイスで展開する Opera Software のアプローチととても近いものを感じました。今後の Opera が気になります。
web directions east の予告
オーストラリアで Web Directions South と カナダで Web Directions North というカンファレンスがありますが、日本でも11月に第 1回目の Web Directions East が行われる予定だそうです。とても大規模なイベントになるようで、Eric Meyer, Dan Cederholm, Jeffrey Veen といった、Web での著名なかたの来日があるようです。また、国内からのスピーカーも追って決定するそうです。11月8日 (土曜日)、9日(日曜日) にカンファレンスが、11月10日 (月曜日)、11日 (火曜日)にワークショップが開催される予定です。

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